犬に人間と同じ食べ物を与えてはいけません。
分かっていても、可愛くおねだりされると「少しだけなら」と与えていないでしょうか。
この「少しだけ」が愛犬の健康に悪影響を及ぼしているかもしれません。
そこで、次の内容を解説します。
この記事で理解できること
- トイプードルに人間の食事を与えてはいけない理由4つ
- 人間の食事を欲しがらないようにする「しつけ」
- 犬が食べてもいい食材
- 拾い食いにも注意が必要
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目次
トイプードルの食べ物:人間と同じものは禁止の理由4つ
「犬に人間と同じ食べ物を与えてはいけない理由」を理解しているでしょうか。
「なぜダメなのかまでは知らない」という人は意外と多いです。
そこで、理由について説明します。
塩分が多い
犬に必要な塩分は、人間の1/3程度だと言われています。
犬が汗をかくのは肉球だけであり、人間ほど汗をかかないからです。
そのため、塩分が多く含まれた人間の食事を食べると、塩分過剰摂取になってしまいます。
そして、犬が塩分過剰摂取になると下記症状が出ることがあるため、注意してください。
- 心臓疾患
- 腎臓疾患
- 皮膚の痒み
犬にとって禁止の食べ物がある
犬に与えてはいけいない食べ物と言えば、玉ねぎやチョコレートが有名です。
他にも、人間には問題ない食べ物でも、犬にとっては有害となるものが意外と多くあります。
その中でも、特に注意が必要なものはこちらです。
- 玉ねぎ、にら、ニンニク、ネギなどのネギ類
- チョコレート、コーヒー、ココアなどのカフェインが含まれるもの
- いか、たこ
- 甲殻類
- ぶどう、レーズン
- マカダミアナッツ
- アボカド
- 生の卵白
上記食べ物は、犬が食べると中毒症状を起こしたり、健康に悪影響を及ぼしたりします。
そのため、愛犬が欲しがっても絶対に与えてはいけません。
犬の主食はタンパク質
人間同様、犬も健康維持のために5大栄養素が必要です。
- 炭水化物
- タンパク質
- 脂質
- ビタミン
- ミネラル
これらの5大栄養素を食事から摂取しなくてはいけません。
ただ、人間と犬では必要な5大栄養素の割合が異なります。
人間の主食は炭水化物ですが、犬の主食はタンパク質です。
そして、犬には人間の4倍以上ものタンパク質が必要だと言われています。
ドッグフードや手作りのご飯で、良質なタンパク質を摂取させるようにしましょう。
ちなみに、モグワンドッグフードなら、良質なタンパク質を適切に摂取できます。
累計100万袋が販売されており、最もメジャーなドッグフードです。
肉(チキン)・魚(サーモン)・野菜・フルーツが多く配合されていて、動物性タンパク質の割合が非常に高いです。
また、消化の悪い穀物は不使用、グレインフリーで、獣医師推奨の安心フードでもあります。
肥満になる
人間の食事には塩分だけでなく、脂質や糖質も多く含まれています。
タンパク質が主食の犬に、脂質や糖質をたくさん与えてしまうと、消化しきれず肥満の原因になります。
肥満は糖尿病や免疫力の低下など、さまざまな病気の元です。
これを考慮し、ドッグフードや犬用のおやつを適量に与えてください。
エッセンシャルドッグフードなら、低カロリー・低脂肪なのでお勧めです。
エッセンシャルフードは魚ベースでありながら、適切にタンパク質を摂取でき、かつ低カロリー・低脂肪を実現したドッグフードです。
魚は、サーモン・トラウト・ニシン・白身魚を使用しており、モグワンシリーズ同様、EPA・DHA・オメガ3・オメガ6を豊富に含んでいるため栄養価についても申し分ありません。
※「モグワンドッグフード」「エッセンシャルドッグフード」については、次の記事で詳しく解説しています。
トイプードルの食べ物:人間と同じものは禁止
ここまでは「トイプードルに人間の食事を与えてはいけない理由」をお伝えしました。
では「人間の食事は食べてはいけない」と愛犬に教えるにはどうすれば良いでしょうか。
経験させない
犬も人間と同じように、さまざまなことを経験しながら学びます。
人間の食事を与えてしまえば、「人間の食事はおいしい」と覚えてしまいます。
そして、何度も欲しがるようになります。
子犬の頃から人間の食事を経験させないことが大切です。
一貫したルールを守る
犬には「今回だけ」「今日だけ特別」といった日を作らないようにしてください。
トイプードルは賢い犬種なので、「一度くれたからまた食べさせてくれるだろう」と期待するようになってしまいます。
また、貰えるまでおねだりするようになる可能性もあります。
飼い主は「人間の食事は与えない」と一貫したルールを守りましょう。
犬に与えていい食べ物
基本的に犬が食べてもいい人間の食べ物は、「禁止の食べ物以外」です。
そう考えると、意外と多くの種類が食べらます。
ただ、塩分や脂質、糖質のバランスを考えると、味付けのないものが最適です。
肉類
動物肉はオオカミ時代からの主食であり、良質なタンパク質として食べることができます。
できる限り、高タンパクで低脂質なお肉を加熱してから食べさせるようにしてください。
魚類
魚もお肉同様、良質なタンパク質が多く含まれています。
また、EPA・DHAも豊富であり、愛犬の記憶力や集中力の維持に役立ちます。
与える際は、骨に気を付けるようにしてください。
野菜類・果物類
ネギ類・アボカドを除いた野菜類や果物類も食べることができます。
野菜や果物にはビタミン、ミネラル、水分が豊富に含まれています。
硬い根菜類は、過熱して柔らかくしてから与えましょう。
穀類
お米や小麦などの穀類も問題なく食べることができます。
ただ、肉類や魚類と比べると消化に時間が掛かります。
また、グルテンアレルギーの犬には小麦を与えないよう注意してください。
拾い食いにも注意する
意外と盲点なのが「拾い食い」です。
犬の好奇心や本能から拾い食いをしてしまうことがあります。
しかし、農薬など毒性のあるものや腐敗したものを拾い食いしてしまうと、命の危険や感染症の恐れがあります。
実際、私の友人の犬は、公園で腐敗したものを拾い食いしてしまい、翌日下痢になってしまいました。
「拾い食い」は犬の自然な行動ではあるものの、健康や安全のためには止めさせたほうが良いです。
下記は拾い食いを予防、改善する参考動画です。
しつけで改善できるので、焦らずに根気よく「拾い食いはダメ」だと教えましょう。
トイプードルの食べ物:人間と同じものは禁止 まとめ
記事のポイントをまとめます。
トイプードルに人間の食事を与えてはいけない理由4つ
- 塩分が多い
- 犬にとって禁止の食べ物がある
- 犬の主食はタンパク質(人間は糖質)
- 肥満になる
人間の食事を欲しがらないようにする「しつけ」
- 人間の食事を犬に経験させない
- 飼い主は「人間の食事は与えない」という一貫したルールを守る
犬が食べてもい食べ物
- 肉類
過熱してから与える - 魚類
骨に気を付ける - 野菜類・果物類
ネギ類、アボカド以外 - 穀類
犬の主食ではないので消化に時間が掛かる
拾い食いに注意
- 「拾い食い」は犬の自然な行動ですが、危険なので健康のために止めさせる
愛犬の健康のためには、人間と同じ食べ物を与えてはいけません。
犬のために作られたドッグフードや、良質なタンパク質が摂取できる食材を与えるようにしましょう。