愛犬にはいつまでも元気で長生きしてもらいたいと思うはずです。
犬は話ができないので、体調不良に気付いてあげられるのはあなたしかいません。
日頃からの健康チェックが大切になります。
そこで、愛犬の健康チェック方法や見分け方、適正体重などを詳しく解説していきます。
当サイトコンテンツは、飼育員・動物看護師・小動物看護士・愛玩動物飼養管理士,救命士・ペット食育士・トリマー・ホームドッグトレーナー資格などを持つ専門家が監修しています。
目次
トイプードルの健康チェック:見分け方
犬は体調の変化を様々なサインで教えてくれます。
そのサインに飼い主が気付き、素早く適切な処置を行うことが大切です。
基本チェック
まずは、基本チェックからです。
愛犬の表情を見て、何か変わったところがないかをチェックします。
- 嘔吐や下痢をしていないか
- 鼻水や涙が出ていないか
- オシッコのニオイがいつもと違わないか
次は下記をチェックします。
- 食事の量や食べ方に変化がないか
- 便のかたさがいつもと同じか
こうしたことにも目を配ってください。
ただし、暑さのせいで食欲が落ちるなど、気候により体調が変動することはあります。
そして、グルーミングをしながら肌の状態やおしり、口の中などを見る習慣をつけてください。
グルーミングについて
グルーミングとは犬の手入れ全般を意味し、内容はブラッシングや爪切り、シャンプーなど幅広いお手入れのことです。
ブラッシングを行うことで血行が良くなったり、代謝を高めたりできます。
愛犬の皮膚チェックも併せて行うことができるので、皮膚病の早期発見にもつながります。
このように、毎日欠かさずグルーミングを行うことで、体に異変はないかチェックすることができます。
散歩時のチェック
朝夕の散歩も健康チェックには最適です。
- 散歩に行きたがらない
- 愛犬の動き(歩き方など)がいつもと同じか
- だるそうにしていないか
- 途中で座り込んで動かない
上記も、犬の健康チェックバロメーターになります。
併せて、食欲不振や下痢、嘔吐などが重なった場合は、早めの受診をおすすめします。
お手入れ時のチェック
ブラッシングや耳掃除の際、目や口の中を見ることで体調の変化に気付くことができます。
以下のような項目をチェックしてみてください。
- 目:目ヤニ、涙目、充血がないか、白く濁っていないか(白内障の可能性)
- 耳:耳垢は多くないか、耳垢が湿っていないか、耳を痒がっていないか、臭くないか、出血がないか
- 鼻:乾燥していないか、鼻水は多くないか、鼻血が出ていないか
- 口:口臭がきつくないか、口の中がただれていないか、歯茎が赤くないか、出血がないか
- 皮膚:湿疹がないか、腫れやしこりがないか、フケが出ていないか、痒がっていないか、ケガ抜けていないか
他にも、体調を崩すと体の左右のバランスが悪くなります。
全体が左右対称になっているか、犬の体をさわったり少し離れて観察したりしてください。
愛情ある日々のスキンシップで、自然と気付けるようになるはずです。
動作の異変チェック
愛犬がいつもの様子と違う場合は、体調不良の可能性があります。
次のような異変がないかを確認してください。
- 暑くないのに呼吸が荒い、吐く息がくさい
- 一日中寝ていて動かない
- びっこを引いている
- 軟便・血便が出る
- 尿の量が少なかったり多かったりする
- 長期的な食欲不振
- 寒くないのに震える
以上のように、健康チェックや見分け方には様々な方法があります。
トイプードルの健康:体重についての知識
あなたのトイプードルは適正体重を保っているでしょうか。
愛犬にいつまでも健康でいてもらうためには、体重管理も重要です。
トイプードルは「体重が軽くて太らない」と認識する人は多いですが、それは違います。そもそも、犬は体重が変動しやすい生き物だからです。
ここからは、トイプードルの体重管理について詳しく解説します。
トイプードルの平均体重
トイプードルの平均体重は3~4㎏程度です。
ただ、中には1.5㎏しかない子もいますし、4㎏以上に成長する子もいます。
トイプードルであっても体重に大きな個体差があるということです。
トイプードルは、生後1年くらいで成長がほぼ止まり、以降は体高や体重に大きな変化はありません。
「標準体重は1歳ほどのとき」と言われており、これをキープすることが大切になります。
注意ポイント
骨格や遺伝、体質によって同じトイプードルでも理想体重は異なります。そのため、無理なダイエットは避けるようにしてください。
成長期トイプードルの体重管理
成犬の急激な体重増加は危険ですが、子犬なら健全な成長をしている証拠なので問題ありません。
子犬は成犬に比べ内臓機能が成熟していないため、一度に大量のフードを与えると消化不良を起こすことがあります。
また、トイプードルは体が小さく活発なので、食事の間隔が空き過ぎると低血糖を起こしてしまう可能性もあります。
生後2~3か月の間は特に注意し、食事を複数回に分けて少しずつ与えるようにしてください。
- ~生後3か月:4~5回/1日
- 生後3か月~:3~4回/1日
- 生後6か月~:2回/1日
生後半年を過ぎる頃には体の機能も整うので、回数を減らしつつ1回の食事量を増やしてもOKです。
生後6か月以降の犬は、様子を見ながら量や回数を調整してください。
なお、ドッグフードは子犬用・成犬用・老犬用とライフステージ別に分かれていることが多いです。そのため、6か月ほどまでは子犬用、7か月を過ぎたら子犬用と成犬用のミックス、というように徐々に切り替えると良いです。
老犬期を迎えたトイプードルの体重管理
トイプードルに限らず、犬は10歳を過ぎたあたりから老犬期に入ります。
この時期から老犬用ドッグフードに切り替える人もいるでしょう。
老犬用ドッグフードは肥満防止のため、成犬用よりカロリーが控えめになっています。
ここで、若干の注意点があります。
注意ポイント
個体差があるため、10歳になったからとすぐに老犬用フードに変えると栄養不足になってしまうことがあります。ドッグフードの切り替えは、愛犬の運動量に着目して行うようにしてください。
上記の通り、10歳を過ぎても成犬時と変わらない運動量であれば、骨格や筋肉が健全な証拠です。
そうなると、あえて老犬用フードに切り替える必要はなく、これまで通り成犬用で問題ありません。この場合は、食欲不振が1週間以上続いたり、明らかに「衰えたな・・」と感じたりしてから変えればOKです。
健康状態を確認しつつ、徐々に老犬用ドッグフードに切り替えていきましょう。
トイプードルの健康チェック・見分け方 まとめ
以上のように、トイプードルの健康チェック方法・見分け方・体重管理について解説しました。
トイプードルに限らず、愛犬を健康的に育てたいなら日々のチェックや体重管理は欠かせません。
これらを適切に行うことで、病気の予防や早期発見・早期改善につながります。
病気になりにくい、丈夫な体を作ることもできるはずです。
健康体を維持して末永く暮らせるよう、愛犬と共に頑張ってくださいね。